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デザインのつぶやき

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2006年 09月 25日

続・21世紀デザイナー像

前回、僕は空想・想像先行型デザイナー像に対し、観察・再構築型デザイナーを提案した。
その理由を、今日はつぶやこう

現在、僕のクライアントの多くのメーカーは、生産を海外に持っている。
国内から海外へと移した結果だ。
その状態は、限られた僕のおつきあいしているメーカーだけでなく、多くの日本のメーカーがそうであろう。
さらに私の周りの多くは、生産だけでなく設計の一部も移し始めている。
もう少し詳しくいえば、ソフトウェア開発である。
つまり、国内メーカー製の家電製品、電子機器(多くはAV機器であるが)の企画部分以外は、海外に移管されつつある。
そう、デザインですらもである。

そうしないと、近年の低価格化と商品サイクルはコストに対し、もうけが少ないのである。
(携帯電話の開発メーカの多くは、共同開発するスタイルを取り始めましたね)

海外のデザイナー、欧米ではなく特にアジア圏の工業デザイナーはすばらしい。
うかうかしていられない。
そう、デザインもグローバル化し、国際価格競争にはいるのである。

そのような時代に生き残る方法は、「ローカライズ」だと考える。
つまり、その土地独自のデザインである。
日本に住んでいることを最大メリットとしてデザインしなければならない。
しかも、ただ表層的な「和風」を模してデザインするのではなく、生活に密着したデザインが必要だと考える。

それならば、にわかに日本に来た海外デザイナーがわかった顔をして、デザイン提案する以上のものを提案すればよいのだ。
それが、僕の考える「観察・再構築型デザイナー」である

そう、まずは「観察・再構築型デザイナー」を増やして切磋琢磨していきたい。

by Guild_HALL | 2006-09-25 09:04 | デザインの姿勢


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