デザインのつぶやき

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2007年 10月 28日

Quality Cost Delivery その1

実は、その2を先に書いてあるのであるが、ちょっとタイムリーに事実なのでもうちょっと時間をおいてその2はつぶやこう

さて本題に戻るが、Quality Cost Delivery である。
デザインというと、どうしても視点が「Quality(クォリティ)」にいきがちなのではないか?
そこに存在価値があると思っている人も多いと思う。
あながち間違いではないけれども、僕らは皆社会に暮らす一員である。
何度もここで出てきた言葉だけれど、「お客さんあっての我々」であることは忘れてはいけないと思う(お客さんとは、クライアントももちろんのこと、その僕らが提案したデザインを消費する人全てを指す)

そうすると、デザインの「Cost(コスト)」も重要になってくる。
以前こんな事があった
5万円でマネージャーが操作パネルのグラフィックデザインを受けてきた
そのグラフィックデザインを、検討して数案作り、プレゼン用にカラー出力して、ボードに貼って先方にプレゼンに行った。ちょっと先方は不便なところにあるので、片道1時間30分かかる。
マネージャーとデザイナーの2名で....
変な話じゃないけれど、ちょっとよく考えてみよう。
マネージャーの営業時間コスト、デザイナーの制作コスト、2名が動くプレゼンコスト。
実はこのあと、版下を作り、色指示をする所まで責任が生じていたのだ。
果たしてこのデザイン料金は適切かどうか?
5万円ならそれで黒字になるような手配をしなければ、仕事として成り立たないことくらいわからないのだろうか?

そして「Delivery(デリバリー)」である
ここには、納品・納期だけでなく「報告、連絡、相談」も含まれるようだ。
クライアントとの進捗確認、報告、判断、指示.......サプライズはクォリティだけでよいのだ。
ちゃんと連絡が取れるようにしておかなければいけないのではないかな?

納期が迫っているのに検討項目を増やす必要はない、クォリティを上げるために検討時間を増やし、検討項目を増やすのは仕方がないが、納期優先かクォリティ優先か?
それはデザイナーが決めることではなく、クライアントが決めることだ。

そうではないかもしれないなら、報告、確認は必要だろう....

それらのバランスがずれているデザイナーが多い様な気がする。
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by guild_hall | 2007-10-28 23:35 | デザイン
2007年 10月 26日

ものを使うということ--ユーザビリティの話

「この通りにやれば大丈夫ですよ」
とユーザビリティの専門家が言った

ちょっと待ってくれよ。
人がものを使うというのは、限られた条件、特定の条件...例えば、そこでやっているユーザーテストルームでの実験でのみ有効というわけではあるまい。

決して僕は「ノーモア!ユーザビリティ!!」といっているわけではない。
単純にそこで得られた結果を鵜呑みにすることなく、「人はその環境の中で、実現したいことを身の回りの思いついたり目にしたりしたものを使って実現させようとする生き物」だということを主張したいのだ。

どんなに改良を重ねても、自分の使いたいケースにはそぐわない場合もあり、またユーザビリティの改良点はある場合には改良前と改良後に矛盾が生じるものだ。

矛盾が生じる可能性があるという現実を無視して、ユーザビリティ重視という製品開発の姿勢もどうかと思うのである。

ユーザビリティというものを漢字の書き取りやかけ算の九九を覚えるような、一般的な公式と考える専門家もいるようだ.....
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by guild_hall | 2007-10-26 05:25 | デザイン
2007年 10月 17日

絵の描けないプロダクトデザイナー、絵しか描けないプロダクトデザイナー

ぼくがまだ学生の頃、およそバブルの頃。
先生には、「絵の描けないプロダクトデザイナーは悲惨だぞ…」とよく言われたモノだ

月日は流れ、いま自分がいくつかのメーカーさんとおつきあいをしてわかるのは、
「絵しか描けないプロダクトデザイナーも駄目だな…」ということ。

かつての電子立国ニッポンも、生産は海外任せ。
技術も海外と拮抗するようになった。
「それはあなたの会社のお家芸でしょ?」というような技術開発さえ、海外で行っているところすらある。
それは単純にコストの問題だから、それはそれとして、
我々産業に関わるデザイナーにとっては生きにくくなった。

まだ僕のような電子データを扱う生産に関わるデザイナーは、肉体の場所はどこでもよい。スケッチすら電子データで送れ確認が取れる
プロダクトデザイナーもスケッチを電子化することは可能だが、それによってできあがるプロダクト(モックや、素材見本)は電子データでは送れない。(そりゃぁ当然だ)

そう。何が言いたいのかといえば、転身が必要だということ。
海外生産拠点の言語がしゃべれるとか、3Dデザインのプロダクトは廃業するとか…必要ですね。


追伸:今から14,5年前、「ロゴの清刷を送って下さい」とお願いしたら、FAXで送っても良いですか?」という返事が返ってきたときには困った。(笑)
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by guild_hall | 2007-10-17 11:28 | デザイン