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デザインのつぶやき

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2005年 03月 22日

建築学科の卒展(TETSUSON 2005)を見て

中目黒の駅貼ポスターに、全国のデザイン・芸術・建築系学生による合同卒業制作展の案内があった。
場所は横浜馬車道で、天気が良いので行ってみることにした。

すごくおもしろかった。
勉強になった。
また、多摩美で学ぶことの意義もよくわかった。
多摩美ってすごいなーっておもった。

さて、特に注目すべきは、建築学科なんじゃないかな?
やっぱり、都市計画にしても、住宅の設計にしても、僕らと同じアプローチだし。
パネルだって同様。
何が同じかというと、デザインプロセス。まぁ、体験型かというと違うので僕らの方が進んだ学びになっていると思う。
建築学科のプロセスは、テーマ>地域、歴史、文化を調べる>そこに住む人たちの仮説>自分の着眼点・問題提起>実際のデザインを一通りやっていることだな。
これがちゃんと押さえられているとわかりやすい。
パネルも自分の着眼点をキャッチコピーしてあって、わかりやすい。

もちろん、いろいろな大学の作品があるので、レベルは一様ではない。
だからこそ、すごい勉強になる。
ある学生は「モデルを見てください」とパネルは、イメージ写真。
ほとんど「一発芸」のノリ。
これじゃぁ、この作品にお金を出して実現してくれる人はいないよ。

玉石混交で、すごくパネルがヘタでもったいないことをしている学生も多かった。
文字ばかりで、ダイアグラムの下手な学生も多かった。
ビジュアル第一の一発芸も多かった。

言葉を換えれば、
作品は素晴らしいけれど、どういうモノか、どんな意味かわからない作品。
調査重視で、作品にまとめられていない作品。
パネルのインパクトはとにかくある作品。

大学が混合されているせいもあって、すごくレベルがバラバラで面白い。
多摩美ってホントにパネルも、コンセプトも、作品も、うまくまとめるという難しいことを学んでいるんだなと、つくづく痛感しました。

みんながんばれ。
僕らが手伝えるところは手伝うから。

by Guild_HALL | 2005-03-22 02:43 | デザイン


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