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デザインのつぶやき

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2012年 04月 23日

デザインの種類−起業的デザインと継承的デザイン

ずいぶんと久しぶりの更新
製造というか(世の人はそれを作品と言うが。。。。。)なんていうのか……
言いたいことの要点はクライアントからの依頼を受けて何か自分で創作して納品する活動から離れていて、違う活動の方が(負け惜しみではなく)おもしろくなってきて、製造に関するデザインのつぶやきのネタが自分にとって身近ではなくなってしまったため、このブログに向き合わなくなってしまった
そんなところ。

とはいえ、視点はこれから製造的デザインな視点は思いついたら記していくけれど、おもしろくなってきた方の活動について記す方が多いよーということは今のうちにお断りしておく。

僕が飛び込んだActivity baced Design というのは、2003年のことで早9年になろうとしている。
僕の生活はその当時、まさに製造的なデザイン真っ盛りだった。
しかしながらいずれくる過当競争を含むこの分野を脱却するべく新しい天地を求めて大学院へ飛び込んだ。
ユーザーターゲット、開発意図、納期、デビューといった開発期間の中でいかに使いやすく、わかりやすく、親しみやすいデザインを行うかが課題ではあった。
つまり合目的に開発は進められ、デザインはあくまでも目的を達成する手法であった。

Activity baced Design は、合目的とは正反対に、ユーザーの活動を通して人と物との関わりをデザインしていく。
違う使い方をしている場合、事業戦略とはかけ離れてものが見えてしまう。
新しいコンセプトを作るには良いが、既存の製品を新しくリニューアルするにはあまり向いていない。
iPhoneのような新規的なものを作るには適している

そこで今日のタイトルのような「起業的デザインと継承的デザイン」という言葉が思いついた次第
従来の多くのデザイン活動は「継承的デザイン」に該当する
ポスターでも、プロダクトでも。
誰かが作ったレールの上で何かを再構築し、プロデュース、プロモーションしていく。
だからレールに沿っていくように合目的なのだ。
対する「起業的デザイン」は、活動の中の意味をくみ取り再構成し、新しい意味あるものをデザインすることで新しい業態を作る可能性がある。

やっぱりおもろい。
そしてこのおもしろさは、やった人しかわからない。
だってマニュアル化できないから。

by GUILD_HALL | 2012-04-23 09:36 | デザイン


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