「情報」「情報」と言われ、一般用語のようになり
「情報デザイン」という言葉も浸透してきたように思う
そして、最近気になるのはこの概念「情報」というものの価値が下がっているように感じられる
誰でも簡単にインターネットを利用した各種サービスや、実際にはあったことのないインターネット上の友人・知人から知恵(情報)をもらうことはたやすい
煩雑と思われがちだった「コンピュータ」というものも、家電製品を買うようにたやすくなり
扱いの難しさは、テレビの予約並みにまで下がった(ある人にとっては今でも難しい操作であることには間違いはない)
このようなことを背景に、僕が言わんとしている「情報デフレ」の輪郭がつかめたかと思う
では情報デザインを志している僕らデザイナーにどんな影響が及ぼすのか?
改めて考えてみると、
デザインという行為に伴う「情報を整えて、整理するコスト」または「情報を創り出すコスト」は下がっていない
いや、デザイナー側からは下げたくなくて、でも世間では情報デフレとも言える状況になってきているということだ
これはデザイナーに限らず、情報を作り出す側は同じ悩みを抱えている
テレビ局、出版社の経営の難しさは、こんな所にも表れてきているだろう
「じゃぁどうしたいの?」
これを読まれている皆さんにも、どうしたいかを考えて欲しい
僕は、僕が作り出した情報デザインを喜んで使ってもらって、そこでの満足を僕を含めた「社会に還元して欲しい」がある
お金というトークンでの還元もあるけれど、まだまだその還元という表現方法は未熟だと思う